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[ 南房総なめろう研究会 ]

研究会の役員決まる

2010年06月14日

南房総なめろう研究会(栗原和之会長)では、漁師メシをとおして南房総ならではの食文化の保存活動と料理の研究、交流を深めることを目的に、6月1日に千倉福祉センターにて会員同士の交流会を開催しました。

「南房総なめろう発見隊」と題して、今回は若手会員に登場していただき、お店のこだわりを随所に施した全6品のなめろう料理が紹介されました。

紹介者は、和田で飲食店を営む長島富郎さん(店名:新都)と、丸山の髙木壮平さん(店名:カーサ・フローラ)。飲食店を営む先輩方を目の前に緊張気味でしたが、漁師メシのこだわりとその料理が生まれた物語など、トークを織り交ぜながら、実演をしていただきました。

なめろうのなかに旬の野菜を詰め込んだ「なめろう軍艦巻き」、七味との相性もバッチリな「なめろう海苔巻き」、長芋となめろうの異なる食感が楽しめる「長芋なめろう」などが提案されました。
そのほかにも、アジを骨ごと砕いて数時間、酢に漬けた新食感のなめろうや、彩りを意識して枝豆の色合いとなめろうとは違う食感の素材を組み合わせた料理などの提案もあり、漁師メシの裾野を広げる契機となりました。

参加者からは、飲食店を長年営む経験から料理に対する考え方や魚の扱い方、調味料の使い方など、いろいろなアドバイスや意見が交わされました。
また、「今の子どもたちに、地元で収穫された旬の野菜と魚を組み合わせた料理を気軽に食べてもらいたいという思いで作った。骨ごと調理した方が旨味は増すが、お客様に提供する料理としては課題も多い」など、お客様に提供する洗練された商品として仕上げることの難しさを共通認識する機会となりました。

 この後、今年1月から4月までの4ヶ月にわたり展開したキャンペーンの実績やアンケート結果の報告をもとに、今後の活動に生かしていくことを確認しました。
内容としては、宿泊客誘引の課題は残るものの、実績としては、キャンペー


ンで訪れたお客様が注文した「なめろう」「さんが焼き」料理が44店舗で4,800食を超え、飲食店への集客アップにつながり、マスメディアへの露出度も格段にアップしたと分析しています。
また、インターネットでのアンケート調査でも30代~50代のお客様を中心に約86%の方が「なめろうはとても美味しかった」と答え、南房総のご当地グルメであり、漁師町から生まれた食文化の商品としての魅力を十分に堪能していただくことができたと考えています。
 
最後に、PRや集客効果を高める活動を研究会として継続的に行うため、役員を決めました。
初代会長となった栗原和之氏は、「先人たちが築いてきた食文化を壊すことなく、会員の方々からの声を聞きながら、食による地域づくりをより一層加速させていきたい。」と豊富を語りました。

漁師料理の伝統を守りながら、南房総を食で元気に、そしてお客様を笑顔にする宣言を掲げ、2009年10月に発足した南房総なめろう研究会。今後も、集客の弱い時期に向けた第2弾キャンペーンの企画開催、旅行商品化に向けた漁師メシご膳の開発、継続した交流会の実施、情報発信の強化などを目的に、積極的に飲食店同士の交流を深め、地域としての取り組みを強化し、ご当地グルメとしての情報発信をさらに強化したいと思います。

研究会役員は次のとおり。会長:栗原和之氏(大徳家)、副会長:峯隆司氏(見晴亭)、櫟原八千代氏(ぴーまん)。



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