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富浦エコミューゼ研究会 ニュース

2011年1月25日
1月土曜学校・尻無坂先の景色に感激
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陽だまりの中、オオキンカメムシを発見!

2011年1月の土曜学校は、昔、豊岡地区から南無谷地区に入るための道の一つ「尻無坂」を登り、山道をたどりながら、富浦の町並みと湾が広がる風景を楽しみました。
尻無坂の入り口には、いくつかの石仏が並んでいます。六観音の一つ馬頭観音。隣にはお地蔵様。そして、庚申様。子ども達には、庚申様のお話を聞かせます。
人には三尸(さんし)という虫が体の中にいて、60日に一度来る庚申の日の夜、天に昇り、その人の悪口を神様に伝えると言われています。その三尸が体から抜け出さないように、庚申の日は慎んで夜通し起きていたそうです。昔の人たちの信じる気持ちの深さを感じることができます。
山道は急な斜面もあり、トウジの実がたくさん落ちていて、足も滑りやすく、歩くのも慎重になります。バランスをとり、全身を使いながら歩くことも良い体験です。谷になった道には落ち葉が積もり、とてもふかふかです。
ようやくたどりついた頂きでは、眼下に町並みと富浦、館山の海、大房岬の風景が広がります。子ども達からも「わぁー、すごい。」の声。普段は見ることのできない風景です。
この風景を大人になっても忘れずにいてくれることを願います。
山道を降り、南無谷の海岸へ。波打ち際で遊ぶ子、貝拾いを楽しむ子。子ども達は時間を忘れています。自然をたっぷり味わう。風景を楽しむ。子ども達の心に刷り込んでいくことも、大人たちの役割かもしれません。

【投稿者 富浦エコミューゼ研究会
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