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富浦エコミューゼ研究会 ニュース

2010年9月21日
№217ウォッチング稲村城跡を攻略しよう
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尾根道は細く続きますが、とても歩きやすいです

9月のウォッチングは、里見の足跡を訪ねるシリーズで、館山市稲に残る稲村城跡を訪ねました。
里見の歴史は、里見義豊が内乱により滅ぼされ、分家の義堯(よしたか)が政権を握るまでを前期と称するそうで、稲村城は前期里見氏の居城でした。
東の入口からの登り始めは、水往来(みずおうらい)という道を歩きます。城跡を東西に横切るようにつくられた道は、南から攻めてくる敵をここに集める堀の役割も持っていたそうです。
細い尾根道を通り、城跡の中心部に向かいます。途中、横穴墓(おうけつぼ)を見ることができます。これは里見氏の歴史よりも前にできたものらしいですが、その姿はきちんと残っています。
城跡の中心、本丸にあたる場所である主郭部(しゅかくぶ)からは、平野部を見渡すことができ、のろしをあげると、三芳の滝田城、富浦の宮本城からも見ることができたそうです。稲村城はもともと街道筋の目の届くところに構えられていました。
手前や周辺にある堀切(ほりきり)、虎口(こぐち)、そして土塁(どるい)は、当時の面影を忍ばせるように形を残しています。
残暑の日差しが残るこの日、散策は木陰がつくる涼しさで、参加者の皆さんも歩くのはも気持ち良かったと思います。
城跡は、地元ボランティア(里見氏稲村城跡を保存する会)の方々の手で管理され、とても散策しやすくなっています。皆さんもぜひ里見の歴史に触れてみてはいかがでしょう。

【投稿者 富浦エコミューゼ研究会
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