3日間に渡り降り続いた雨は、最後に大雨になった。この時に頭をよぎったのは2019年の経験である。7月3日は早朝から異常を知らせる連絡が入り、地域の巡回でも明らかな変化が見受けられた。しかも、数時間ずれただけで大きく変わるのである。これは、長時間の雨により土中の水分が増加したためと思われる。
道路陥没・がけ崩れ等が複数個所で始まり、数時間後にはその規模が大きくなり危険性が増したのである。
これは大井のみではなく、添付のファイルのように丸山川下流域でも同様であった。河川そのものの氾濫の危険もあったが、流れ込む支川の逆流「内水氾濫」も現実のものになった。幸い、雨が小康状態になって大災害にはならなかったが、帰宅して見た熱海の映像は他人事ではないのである。
そして、事故や犠牲者を出さないような「初動」ができるか?日常と非日常が交差するフェーズフリーの時代にあった対応を関係者が真摯に向き合う感受性が問われている。
これまで地域の特徴にあったBOSAIを提案・実践してきたが、再度「河川階段」を利用した「目視による警戒情報」を提案する。これは自分たちが関わることで意識の向上にもつながり、低コストでできる安全対策である。3・11以後だけみても多発する大災害には「待ったなし」を強く感じた1日となりました。