9月29日、和田コミュニティーセンターで、(房総・安房のやぐらについて)をテーマに、第4回目の歴史探求会を開催し、市内外から70名が参加した。講師に、元館山市立博物館長の岡田晃司氏を迎え、熱心に聴講した。
やぐらは鎌倉時代中期から室町時代中期まで、山上や山の中腹、寺院の奥などに作られた、横穴式の納骨窟や供養窟堂を「やぐら」と呼び、武士階級や僧侶を対象に作られた。鎌倉と周辺地域、また、南房総地域に多数分布し、地質が同じであったり海路により生活文化、寺院交流があり独特の様式として影響を受け易かった、などと講じた。鎌倉のやぐら、やぐら分布傾向、姿、特徴、房総のやぐらとして、正文寺やぐら群、内郷やぐら群などについても解説した。
参加者は「房総には身近に、まだ知られていない「やぐら」が沢山ある」ことなど興味深く、わかり易く丁寧な解説で理解を深められよかった」などと話していた。
会場には、保存整備作業を行った「内郷やぐら群」の様子や、安房國テレビとコラボして作成した「三原郷に残る正木氏ゆかりの地を巡る」歴史ドライブコースの動画公開などについても掲示、紹介された。