6月23日(日)和田コミュニティーセンターにて、「里見氏天文の内乱について」をテーマに第3回目の三原郷歴史探求会を開催し、市内外から61名が参加し熱心に聴講した。
講師に、元館山市立博物館長の岡田晃司氏を迎え、戦国の房総に君臨した4代目里見義豊が伯父実堯と腹心の正木通綱の謀殺から始まる内乱、従弟の義堯が打ち勝ち、里見氏の流れを大きく変えた嫡庶交代の経緯、背景、内乱時周辺の政治状況などを解説した。岡田氏は、義豊以前の歴史が、勝者義堯により意図的に変えられた事が近年の研究で明らかになっているなど解説された。
また、三原郷に残る内乱の伝承や、嫡流義豊の側室で、和田町五十蔵に逃れた 「倉女」なども取り上げられた。
参加者からは、「内乱後の里見氏や安房国の状況や、勝った庶流の義堯が嫡庶交代を正当化していく理由など興味深く、丁寧な話が聞けて良かった。」などと話していた。
次回は9月に、鎌倉と房総の繋がりを示す重要な遺跡と言われる「房総のやぐら群について」をテーマに歴史探求会を開く予定。