長期の停電を伴う災害時に最初に必要となるのが、夜間の照明です。
従来の乾電池式の照明は、長期の使用時には無駄と乾電池不足時には使えないものです。長期の保存時の放電等も課題です。
大井自主防災かわせみは、2020年度の市の助成金制度を活用して各家庭に「電気の缶詰配達システム」のテストを開始しました。今年度は10セット分の購入です。以下はこのシステムの流れです。
停電発生 → 対策本部から必要な家庭に「小型リチウムイオンバッテリー+ソーラー発電式リチウムイオンバッテリー付きランタン」セットを貸与 → 各家庭で夜間使用 → 朝 小型リチウムイオンバッテリーを本部で回収・充電(ソーラー発電機等活用) ソーラー発電式ランタンは各家庭で充電 → 夕方 弁当や支援物資と共に配達・・・・これを繰り返す
これらの備品は比較的安価に入手でき、運用も簡単です。大井区では各家庭での自助を基本に準備していきますが、その時に機能するものを推奨しています。
大災害が至る所で発生しています。「顔の見える地域・団体・個人」との連携が必要な時代です。そして、それは「行政が機能しない」「時間の余裕がない状態で発生する」ことを前提にする必要があります。