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南房総市公民館 ニュース

2011年3月9日
生涯学習活動推進講座(最終回)
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グループの検討結果を発表する受講生

生涯学習活動推進講座 最終回は、
 前回、受講生の興味・関心に従って設定したテーマごとに、グループに分かれて話し合いの続きを行い、より具体的な生涯学習講座またはイベントの企画を検討し、模造紙に作成して発表を行いました。

 話し合いに先立って、笹井先生から「本人のやりたいという意思が基にないとエネルギーが出てこないから前回のグループとは別のところに移動したい人は、変わって結構です。」との話があり、数名の移動がありました。
 また、《講座をつくる》《イベントを企画実施する》《ボランティア活動を実践する》うえで、それぞれ検討すべき10~13項目掲げたシートが配付され、実際に地域で活動を始めるときに、念頭に置くべき「テーマ」「内容」「期待される成果」等についてのアドバイスを受けました。どれも大事な点でありましたが、最後の項目に「グループ名」とあり、笹井先生から「一見他愛のないことのようですが、自分たちの活動を象徴するような名前を付けることで、皆が仲良くなったり、グループの雰囲気が名前に反映したりして、良いことです。」という説明がありました。
 そして「近い将来、皆さんがここにいるグループあるいは別の仲間を集めてでも結構ですので、是非、講座を作りたいという思いを公民館にぶつけてください。講座を通して体験することは、お互いに勉強になります。」というお話がありました。

 約1時間30分、各グループで話し合いを行い、模造紙にまとめた講座・イベントの企画を前に貼り出して、代表者が発表を行いました。

 6グループの発表の概要は、次のとおりです。

■グループ名:「あわ海club」(4名)
テーマ:「安房の文化を学ぼう~安房の海はおんもっしぇー~」
内容:安房の漁師を講師に迎え、漁の歴史の変遷と手仕事を学ぶ。安房の漁の歴史講座、漁港で漁師網修理見学、手作り網を学ぶ、親子でハンモック制作などの講座、漁師料理を作って味わう、安房節、盆踊りなどのイベント。

■グループ名:「発見隊」(4名)
テーマ:「地域の魅力の再発見」
内容:地元住民のコミュニケーション、情報発信により地域活性化を図る。観音山で桜の植樹・花見・家庭料理を楽しむ会、岩井海岸の端から端までごみ拾いのあとバーべキューなどのよくばり体験、木に名札をつけて理科の先生を講師に富山ウォークなど。

■グループ名:「味わい隊」(4名) 
テーマ:「味わう会」
内容:何かを味わう。食べ物だけでなく、歌、桜や紅葉などの季節、夜空や蛍などの自然を味わう会。参加者の満足感、コミュニケーション、新しい企画を生み出す効果などが期待される。

■グループ名:「いきいき出前本舗」(6名)
テーマ:「まちの先生を活用した出前・公民館講座」
内容:高齢の方のいきがいと健康をつくる目的に、老人クラブ等の協力を得て、お年寄りでも足を運べる地域の集会所を会場に、まちの先生を活用して、囲碁、ヨガ、カラオケなど楽しい講座を出前開催する。

■グループ名:「海岸をきれいにする会」(4名)
テーマ:「海岸の美化・浄化~海岸線ウォーク」
内容:ゴミ袋を片手に海岸線を歩きながら景観を楽しみ併せてゴミ拾いをするイベントを開催することにより、参加者の健康を増進するとともに、ボランティアの仲間を増やし、定期的な海岸美化の活動につなげる。

■グループ名:「みんなでパソコン」(4名)
テーマ:「パソコンに関心を持ってもらおう」
内容:パソコンの全くの初心者、踏ん切りがつかない人に関心を持ってもらう。パソコンの利便性や楽しさを知ることで、生活のゆとりや高齢者の生きがいにつながる敷居の低いパソコン教室。基本的な操作、メールやインターネットによる仲間づくり、デジカメなど、使って広がるパソコンの魅力を感じてもらう。

 どの発表もメンバーが実際に実施することを前提とした内容で、現実味があり、それぞれの発表の後には、「講師となる人材はいるか。」「参加したいという住民のニーズはあるのか。」「ボランティアを行う参加者にご褒美があったらいいのでは。」など、受講生同士で質問やアドバイスなど討議が行われました。

 最後に笹井先生から講評をいただきました。
 「皆さんが熱心に講座に参加していただいたおかげで、6つのグループいずれも実現可能で且つ魅力的な企画ができました。机上では、100%完璧なものを作ろうと思ってしまいがちですが、そう思う必要はありません。地域の活動では、偶発的ないろいろな事が起こり、周りからアドバイスも出てきます。実践してみて、立ち止まって改善していくことも大事。今回のすばらしいアイデアを7、8割できそうかなと目処がついたら是非実践していただきたい。公民館はじめ、行政の方々にも財政上厳しいでしょうが、何らかの形で支援をお願いしていただきたい。」
 そして「地域で活動することは自分のためでもあり、地域の人々のためでもあります。講座でもイベントでも地道なボランティアでも結構ですので、地域に参加して自分の思いを活動として表していただきたいと思います。」という言葉で締めくくりました。

全4回を終了して行ったアンケートでは、受講生から
「いろいろな考えを持っている人たちと話をする機会を持てて良かった。」
「生涯学習・成人学習の特徴やボランティアの本質を理解することができ勉強になった。」
「参加者が地域の活性化に取り組みたいと真剣に考えていることが素晴しいと思った。」など、多くの感想や意見が寄せられました。

 公民館では、今回受講生から提案された企画や意見を参考に、来年度の事業に生かしていくとともに、企画を実践したいというグループの要望があれば、相談に応じて、実施に向けた支援をしていきたいと考えています。

【投稿者 南房総市公民館
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