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南房総市公民館 ニュース

2011年3月3日
生涯学習活動推進講座(第3回)
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生涯学習活動推進講座の様子

生涯学習活動推進講座 第3回は、
はじめに、「ボランティア-もうひとつの情報社会」(金子郁容著 岩波新書)に紹介されているアメリカで実際にあった「思考の糧」プログラムの事例を読んで、ボランティア活動を進めていく上で大切なこととは何かをグループで話し合いました。
 貧困家庭の子供たちに学校で朝食を配るという、たった1人で始めた活動が、仲間を増やし、大きなうねりとなって市の教育委員会や連邦政府を動かした事例です。
 グループの話し合いでは、主人公の行動力、継続力、周囲を動かす交渉力や協力者の存在、長続きさせるための経済的、時間的なゆとりなどが挙げられました。
 笹井先生は、「信念に裏付けられ強力な行動力は、理想論ではなく、現実的に具体的な活動として捉え、自分ができることをやることにより、仲間の協力が得られた。ボランティアのリーダーシップとして、わざと自分を危うい立場に立たせることを覚悟して一歩踏む出すことが大事。」と話されました。

 次に、前回までにそれぞれがシートに書いた「これからしようと考えている活動」をもとに、先生がグループ分けをし、各グループのテーマごとに生涯学習講座を企画することになりました。
 各個人の考えは多様で、先生は、グループ分けに苦労したようですが、本人の希望による入れ替えもしながら次のとおり6つのグループができました。
 ① コミュニケーション・つながりを活性化する活動
 ② 海岸の環境美化をする活動
 ③ 南房総地域の魅力を掘り起こし広げる活動
 ④ 高齢世代の生きがいづくりや支援をする活動
 ⑤ パソコン利用者を地域に広める活動
 ⑥ 地域にあるものを通して世代交流をする活動

 先生から「講座を企画することは、そんなに難しくはありません。グループメンバーでの議論が弾むし、面白さもあり、自分の勉強にもなる。」とお話があり、講座・イベントの組み立て方やポイントについて教えていただきました。
 特に、メンバー同士の信頼関係が前提にあること、活動のサイクル(企画→実施→評価→フィードバック)を確立すること、評価をする際には、よいコミュニケーションができたかという視点も忘れずに。という指摘がありました。

 各グループにワークシートが配られ、話し合いがスタート。
 皆、いろいろな考えを持っていながらも、それぞれのテーマに向かって、講座を1つにまとめる作業を行い、その後、各グループの代表が発表を行いました。
 わずか40分程度の話し合いにもかかわらず、どのグループとも実現可能で且つ従来型の公民館講座とは違う新しくて魅力的な企画の提案があり、会場からは、大きな拍手が沸きました。
 今回はグループでの議論から1つの方向を見出しました。次回最終回は、もう少し本格的に、具体的にどうしたら良いか掘り下げて各グループが模造紙にまとめて発表をする予定です。

【投稿者 南房総市公民館
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