トップページ > ニュース > 富浦エコミューゼ研究会 > №254ウォッチング古道・獅子口の道を歩く

富浦エコミューゼ研究会 ニュース

2013年10月15日
№254ウォッチング古道・獅子口の道を歩く
拡大写真
山の神様にお祈りをしてから出発

10月のウォッチングは、富浦南無谷地区から岩井小浦地区に抜ける古道・獅子口の道を歩きました。
南無谷の枇杷倉庫から出発した参加者は、南無谷地区の細い路地を歩き、途中、いぼとり地蔵や山の神様の話を聞きながら、古道の入口へと足を進めます。
古道といっても、富浦地区が枇杷の生産地であるため、コンクリート舗装の道が整備され歩きやすくなっています。枇杷とその樹の下に植えられたハランが、南無谷地区の山の風景を作っています。
国道が整備されるまで、富浦から岩井に抜ける当時の本道は「木の根街道」でした。ですから、この道を多くの人が通ることはなかったそうですが、1度だけ大勢の人たちがこの道を通ったことがあるそうです。それは、関東大震災が発生した時の事だそうです、富浦に戻ってきた人々は線路伝いに歩きましたが、南無谷トンネルは陥没していました。仕方なく迂回した人々はこの獅子口の道を歩いて帰ってきたと言うことです。
南無谷地区と小浦地区の境になるとコンクリート農道は途切れ、いよいよ山中といった雰囲気になりますが、そこはもう海が目前の位置にあります。ですから、対岸の三浦半島や条件がよければ富士山を見ることもできるビュースポットがあります。
枇杷の運搬用のモノレールのレールをたどり、ビュースポットにたどりつきましたが、残念なことに、周辺の山が荒れ始め、竹や雑木が生い茂り、景色を遮断していました。所々にある枇杷畑も手入れがされていない状態で寂しくなっていました。
それでも、参加者の皆さんは10月と言うのに汗ばむ陽気に、時折吹く心地よい風を楽しみながら小浦へと降りてきました。


★次回のウォッチングは、11月9日(土)。
里見城郭群のその2・稲村城跡とやぐら群を散策します。
朝8時50分までにとみうら元気倶楽部に集合して下さい。

【投稿者 富浦エコミューゼ研究会
▲ページの先頭に戻る