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富浦エコミューゼ研究会 ニュース

2013年1月15日
№245ウォッチング福澤から小原と白岩弁財天へ
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白岩弁財天。白岩の名は鍾乳石からきているとのこと

年明けのウォッチングは、知らない道シリーズ。富浦の福澤地区から館山の小原を抜け、那古地区の白岩弁財天までの道を散策しました。
福澤の入口、福喜庵から歩き出すとすぐに左右に分かれます。右手に下ると日影山橋を渡ります。名のとおり橋の脇の山が影をつくっています。ガイドからは橋の銘盤の付け方の説明がありました。橋につける名盤には、橋の名称が漢字表記とひらがな表記のもの。そして川の名前と設置された年月が表記されているそうです。
その後、安房国四十八薬師如来霊場の一つ、萬福寺とカゼの神様、金気神社に立寄り、富浦と館山の境、山鼻橋を渡り小原地区へ向かいます。田んぼの中を走る細い道を歩き、しばらくすると素掘りの小さなトンネルとさらにもう一つトンネルを抜けると、近くに稲原貝塚があります。この貝塚からは鏃(やじり)として使われた黒曜石が刺さった状態のイルカの骨が発見され、イルカ漁があったことを覗わせてくれます。
バイパス方面に歩くと小さな鳥居を見つけました。そこに祀られているのが稲原弁天です。小さな祠があり、そばには水がはっている洞くつがあり、時期によりヒカリモが見えたりするそうです。また、この周辺には横穴墓の跡があり、道からもいくつか発見することができます。
バイパスに一旦出て、那古小の裏方面に今日の目的地、白岩弁財天は祀られています。
白岩弁財天には池があり、池の奥は鍾乳洞になっているそうです。その歴史は、徳川家光将軍の時代、この地域が津波に襲われたとき、一匹の白蛇が火の玉をくわえ小川をのぼり、その洞くつに姿を投じたと伝えられているそうです。以来、地域の守護神として信仰する人々が多くなったということです。
富浦に残る民話では、この白岩弁天と大房にある弁財天の洞穴が通じていて、探検にでる猟師の話が残っています。那古地区では、途中の稲原弁天と通じていると言った話が残っているようです。昔、洞穴は神秘のスポットだったのではないでしょうか。
久しぶりの知らない道シリーズ。天気に恵まれ、体も暖かくなりました。

次回のウォッチングは、2月9日(土)です。
大房でバードウォッチング。今年の冬は鳥たちも多いようです。天気に恵まれればスカイツリーも見ることができます。
8時50分までに元気倶楽部にお集まり下さい。

【投稿者 富浦エコミューゼ研究会
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