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富浦エコミューゼ研究会 ニュース

2012年12月25日
12月土曜学校・大津の花倶楽部を見学
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話を楽しく聞きながらクイズに答える子ども達

12月の土曜学校はあいにくの雨。しかも強くなるとの予報。この日は予定していた富浦・多田良地区の路地裏散策を変更して大津地区の花倶楽部を見学させてもらうことにしました。
花倶楽部は、南房総市内に8つある道の駅の一つです。こんな雨の日や寒い日でも面積約4,000坪の大型ハウスの中で、季節の花が一年中観賞できます。
花倶楽部に到着。長屋門風の入口近くには、クリスマスらしくポインセチヤやシクラメンが並んでいます。シクラメンの別名は「豚の饅頭」と言うそうです。球根が豚のエサになっていたことが由来だそうです。
花倶楽部のハウスには早春のお客様を迎える花が栽培されています。入口からアルストロメリア、ストック、金魚草。金魚草の花びらはパクパクと開けたり閉じたりします。その姿が金魚の姿に似ていることからその名がついたと言われています。先生がパクパクと動かす様子に、子ども達も納得顔。ヨーロッパでは「スナップドラゴン」と呼ばれているそうで、こちらは「龍の口」に見立てたようです。
奥のハウスには、カーネーションやスターチスが栽培されています。スターチスはちょうど紫色の花をつけていました。先生からはその紫色に見えるのは花ではなく、花びらのまわりにつく「ガク」と教わりました。実はその中に小さな白く咲くものが見えますが、それがスターチスの花。子ども達は顔を近づけて確認していました。
花倶楽部にはアロエの花もたくさん咲いています。アロエは古代ローマの言葉で「苦い」という意味だそうです。たしかに食べるとかなり苦いですが、「医者いらず」と言われるようにいろいろな効用があります。
アロエと一緒に栽培されているのはストレリチアです。ここではクイズで名前の由来や花の生態を教わりました。ストレリチア・レギーネは約280年前、イギリスの植民地だった南アフリカからロンドンの王立植物園に初めて持ち込まれました。名前を付ける時に、南アフリカへの探検隊に支援をした王妃の実家の姓、ストレリッツからきているそうです。レギーネは女王とか妃とかの意味だそうです。
ストレリチアにはサンバードという小さな鳥が蜜をついばみに来るそうです。サンバードと呼ばれるように太陽が出ている時にしか出て来ないようです。これは、ストレリチアが太陽の陽が当たる時にたくさん蜜を出すからだそうです。
子ども達はヒントをもらいながらこの答えを一生懸命答えていました。
いつもは大津地区や宮本城址の帰りに立ち寄るだけですが、この日はゆっくりと花を観察しながら、たくさんのことを学びました。

【投稿者 富浦エコミューゼ研究会
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