「丸山保育所の桜を再生しよう」をキャッチフレーズに丸山公民館が主催した桜の剪定教室は、昨年9月から1月8日(土)まで、全5回のプログラムを終え、10名の受講生が修了しました。講師は、丸山地区在住の石崎政彦先生。
剪定するのに適当な寒い時期になり、後半の3回目からは、講師の指導のもと実際に剪定する実地講習を受けました。
講習に入る前に、講師から、服装等について指導がありました。腰ベルトの左に鋸、右に剪定鋏を装着、大きな木は、林業と同様に保安のため、ヘルメットを被ること。また、脚立の使い方について、転倒防止のため、脚立上部と枝をロープで結ぶこと、天板には乗らないことなどの注意がありました。
剪定では、枝の出方、太さ、病気の症状等によって、切る枝の選別の仕方を学び、太い枝に対して細い枝を切る「間引き剪定」を中心に行いましたが、テングス病が出ている場合には、太い方の枝を切る「短縮剪定」も行いました。
切り口は、枯れる恐れがあることから、トップジンMペーストという癒合促進剤を塗り、さらに、腕の太さ以上の切り口には、雨が当たるのを防ぐため、アルミホイルを被せました。また、太い枝を切る場合には、近くの横枝を残しておくことにより、根からの栄養が届き、枯れないといった細かな要点まで教えていただきました。
受講生は、手分けして保育所の桜のうち4本の剪定に取りとりかかり、軽トラック3台分程度の枝を処分しました。
この効果が表れて、花が咲くのは、来年の春以降とのことです。
受講生からは「今年の春にまた皆で集まって、桜を見たい。」との声が聞かれましたが、果たして咲くでしょうか。
終了後に行ったアンケートでは、「現職時代には経験できなかった知識を得て、地域に還元したい。」「地域活性化に協力したい。」といった意見が多く寄せられました。