「丸山保育所の桜を再生しよう!」
丸山公民館主催の桜の剪定教室(第1回)が9月4日(土)に開催されました。
今回は、教室での座学で参加者は9名でした。講師は、石崎政彦先生。
はじめに山桜と里桜の違いについての説明。山桜に対し、里桜は、人が園芸用に品種改良した桜の総称であり、山桜に代表されるのは、吉野山の桜。里桜といえば、ソメイヨシノが有名。関西は山桜を、関東は里桜を愛でる傾向がありますが、江戸時代の園芸に対する文化の違いが関係しています。相対的に里桜は弱く、「これから植えようとするのであれば、山桜がお薦めです。」とのこと。
また、桜切る馬鹿・・・と言いますが、桜は、梅と比べて新芽の出る力が弱く、切り過ぎは良くありません。しかし、小さなうちは、切って生長の道筋をつけなければなりません。という話もありました。
それから、樹木は、傷を負った場合、元に戻すのではなく、自らを破壊し続ける性質があり、ある程度破壊した後、膜を張り、防備を固めます。自ら枯れていくので注意が必要です。鶴岡八幡宮の大銀杏の倒木も破壊作用によるものですが、人間とは違い、いくら年を取っていても株から新しい芽を蘇生します。樹木が持つ「妙」ですね。といった興味深いお話をしていただきました。
最後に、テングス病の特徴などについて説明。テングス病は、菌類(糸状菌)によって感染し、木から特殊ホルモンを出して枝が瘤状になり、その先からは細かな枝が幾本も出て、鳥の巣状になる病気。5月から6月頃、葉の裏が胞子で白くなり、これが飛散して他の木に伝染します。冬の間に元から切らないと花は咲かないそうです。
あらためて丸山保育所の桜を見ると、そのような症状の枝を見ることができます。
皆さんも街の桜を観察してみてはいかがですか。
次回は、木槌を使って実際に保育所の桜を診断します。
日程が変更になり、10月16日(土)13時30分からです。
なお、剪定の実地講習は、冬期に行う予定です。
追加参加申し込みを受け付けています。
参加希望者は、丸山公民館(電話46-4031)まで。