2月6日(土)13時30分から千倉保健センター機能訓練室に於いて、市環境保全課と南房総エコネットの共催による平成27年度市民環境学習会が「環境問題、南房総市の今」のテーマで開催された。参加者は27名。
第1部では、南房総市に移り住んで8年になる山本充弘さん(一般社団法人海外環境協力センター参与)に「南房総市に住んで気付くこと」と題して講演していただいた。その内容は、「南房総市は意外と寒い」、「海岸でのオイルボールの思い出」、「光化学スモッグ注意報の発令地域に」、「地球温暖化問題」の4つでした。いずれも海外での豊富な経験をベースに具体性に富んだ話で、山本さん以上に長くこの市に住む自分が気付かないさまざな様子を知ることができた。
第2部では、南房総エコネットの前川が「南房総市の川ってきれいなの?」と題して、2011~15年度の実施した市内主要9河川の水質調査の結果を報告した。
調査は、市内を流れる長尾川、瀬戸川、川尻川、丸山川、三原川、平久里川、山名川、岡本川、岩井川の9河川の上・下流において、毎年、5月、8月、11月、2月の4回、水素イオン濃度、 化学的酸素要求量、アンモニウム態窒素、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素、リン酸態リン、溶存酸素の7項目について行われ、結果は「概ねきれいな川と言える-特に丸山川上流はきれい-だが、COD、アンモニア態窒素、リン酸態リンが全般的に大きく、一部ではきわめて大きい値を示した。
しかし、昔と比べれば汚れており、これ以上悪くしないために、できれば昔のようにたくさんの魚が泳ぎ、蛍が飛び交った川にするように市民みんなで努めていきたいと締めくくった。