3月の土曜学校は、春に芽吹いた自然の恵みのお裾分けをもらいに大房を散策しました。
今年は桜前線が早く訪れ、大房の桜も咲き始めています。満開に近い木も多く見られます。
駐車場では、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラの見分け方を教わり、途中で見つけた桜の木の種類を当てながら海岸に進みます。
ハマカンゾウやハマエンドウの見分け方を教わり、子ども達は夢中で探します。ボタンボウフウの新芽を生で食べさせてもらい、ほろ苦さと淡い甘さを体感しました。西洋タンポポは、食用としてアメリカから輸入されたものが広まったそうです。
ごちそうを作る前に、子ども達は春の景色を味わいました。南係船場脇のタイマイ(たいめー)と言われる砂浜に座り、ゆっくりと波打つ海を見ながら、与謝蕪村の俳句を教わりました。
『春の海 ひねもすのたり のたりかな』
「ひねもすは一日中ということ。春の海は一日中、ゆったりとしてのどかなんだよ。」とお話を聞きました。いつか大人になったら春の海の姿を思い出してほしいと願っています。
このあと、子ども達は桜の花咲く第一キャンプ場で、春の恵みを天ぷらにして食べました。
「タンポポはどんな味?」「ヨモギが一番美味しい。」「全部の種類を食べたよ。」笑顔で食べる子ども達。家では味わえない時間が、また少し成長させてくれたかな。