10月25日(火)に富浦中学校で富浦中学校生、保護者、地域住民を対象に教育ミニ集会が行われました。
富浦中学校では市教育委員会の方針を受け、学力の向上と南房総学の展開について取り組んでおり、その一環として地域食材の「大葉わかめ」を題材にして学習に取り組んでおり、1年生は1学期に富浦漁協の協力を得て親子調理教室を行っています。また、ご当地カレーコンテストや弁当コンクールなど食育に関する取組に積極的に参加し成果をあげています。
教育ミニ集会では、NHKきょうの料理や雑誌・新聞で料理の作り方を掲載するなど、字幅広く活躍している料理研究科の川上文代先生を講師に迎えて、1年生の調理実習及び講演が行われました。
調理実習では大葉わかめに関する学習成果発表と夏休みの間にさらに改良を重ねた大葉わかめの料理レシピ8品が紹介され、講師の川上先生により1品ずつ講評が行われました。また、川上先生から富浦特産の食材の大葉わかめ・房州真鯛・房州しょうがを使った「大葉わかめの手まり寿し」が提案されました。会場では料理の試食が行われ、確かな技術と知識に裏打ちされたプロの料理を体感することができ、「手まり寿しはかわいらしく、色合いもきれいで、女性に喜ばれそう」や「新たな富浦の名物料理になりそう」など大好評でした。
続いて、「料理研究家の仕事とこれからの食について」をテーマに講演会が行われ、川上先生の幼少期から現在に至るまでの経歴を紹介。5歳で料理の道を進むことを決意し、常に努力し続け、料理研究家として歩まれている川上先生からは、富浦中学生に向けて「変わらない思いが実を結ぶ。日々の生活の中で将来のいろんな道があること知り、自分が進む道を決め、後悔しないように自分で判断できる大人になってほしい。また、仕事をする上でも健康が第一。健康な身体は食から来ている」とアドバイスがあり、これから進路を考える中学生にとってはとても有意義な講演となりました。
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大葉わかめの手まり寿し
①軽く湯がいた大葉わかめを10cm四方にする。
②ラップの上に大葉わかめ・昆布で〆た鯛・酢飯の順でのせて包んで手まり寿しを作る。
③房州しょうがの梅酢漬けを付け合せて出来上がり。