竹炭はその細孔面積の多さ(1g中に100m2前後の空間)から、そこにバクテリアが棲息することが出来るものです。これが土壌や水質改善に活用されてきた理由である。
これを身近に活用できないか?を探ってきたのが今回提案する水槽と水耕栽培の組合せに竹炭を使用するものである。
名付けて「循環する水と生命を感じる水槽」です。構造は至って簡単で、ソーラー発電(又は商用電源)でポンプを動かし、水槽上部に竹炭を敷いたマットの上で植物(今回は里づくり丸山の花花部会から頂いたインパチェンスと家庭菜園のミニトマトの脇芽を挿したもの)を育ててみました。水槽にはいきいき館前の清流にすむハヤ・エビ・ドジョウ等が元気よく泳いでいる。以前は1ヵ月前後で洗浄していたフィルターマットであるが、これを開始してから数か月交換・洗浄の必要がなくなりました。富栄養化の元になる窒素分等を植物が吸い取っているのです。ミニトマトの枝は成長が早く、水中に張り出した根っこは自由奔放に伸びている。インパチェンスは緑葉を大きくして、赤い花をいくつもつけている。この水槽は部屋の中に憩いをもたらすばかりか、循環する生態系を学ぶものになりそうです。