7月30日、南房総市千倉公民館で行われた、出前講座の報告と学習会の報告です。
千倉町は始まる前、局所的に大雨が降ったりもして、皆さん来てくれるのだろうか、と今回の人々の関心度は、まったくわかりませんでした。
ところが、始まる10分程前から、続々、千倉支所同様、3階まで上がるのは、お年寄りにはなかなか大変なご様子でした。
用意していた机と椅子は足らなくなり。急いで椅子だけ配置しました。60名を超えました。ざーっと見渡すと、今回は年齢層が若干、若くなったようです。50代くらいが増え、30代の方もいらっしゃいました。女性が過半数を占めたようです。これは原発への関心が高いせいではないかしら。
今回初めて、市長の出前講座(の報告)を聞く人、と尋ねてみると、3/4くらいの人が手を挙げました。なるほど、これは丁寧にやらないと、ということで、まずは、市長出前講座の報告会から始めました。
以下の3部構成で行いました。
・南房総市長出前講座—南房総市の津波対策—の報告会
・東日本沿岸部を襲った津波映像と津波対策先進地・沼津市から学ぶもの
・原発(原子力発電)の基礎の基礎
今回は、全部スライド上映にして、手元の資料とスライドは同じ内容にしました。なるべくお年寄りにも見やすいように大きな文字と写真を使って、この前の報告を議事録に従いながら説明をしました。
最後の40分は、原発の基礎の基礎、ということで、講師の沖山氏に、何とか、皆さんに分かりやすく、ということでお願いしました。高校生の時の物理や化学を思い出しながら、皆さん真剣に聞いていらっしゃいました。
内容は、
1.放射線も、放射物質も、原発も、人間も原子で構成されている
2.放射線はどのようにして発生するのか。安定と不安定。
3.核分裂とエネルギー、原子爆弾と原子力発電について
4.なぜ、福島原発では「核分裂」が止まったのに熱が発生し続けているのか
5.「放射能」「放射線」「放射物質」等の意味
6.なぜ、放射線は人体に危険か
7.今、大きな問題になっている放射性セシウムについて
8.今後、私たちは原発事故にどう立ち向かえばよいか
9.今後の取り組みについて
10.参考資料
以上の順で話されました。今、多くの日本人は原発問題に関して、何を信じていいのかわからなくなっています。「安全神話」は完全に崩壊しながらも、私たちには分からないことが多すぎる
と思います。