「安房葦船祭2011」が開催されました。以下、房日新聞の記事《2011年(平成23年)7月26日(火曜日)》より。
「14人が葦船づくり
瀬戸浜海水浴場
海に浮かべ乗り心地満喫」
アシを束ねて船をつくり、これに乗って自然との一体感を味わう「安房葦船祭2011」が17、18の両日、南房総市千倉町の瀬戸浜海水浴場で開かれた。1日目の葦船づくりに14人、2日目の乗船体験と砂の彫刻づくりに36人が参加した。
「自然と人が縁結び」が今回のテーマで、参加者は交替で完成した葦船に乗って自然を満喫。海に浮かぶ葦船の上で相撲をとる若者の姿もあった。
アシを束ねてつくる古代の船を、参加者が協力して製作。完成した船に交替で乗り、自然と一体になりながら、古代に旅行した気分を味わってもらうのが狙い。同祭実行委員会(井上淳代表)が主催した。
これまでは、千倉漁港の荷さばき場を会場に行っていたが、海水浴場での葦船づくりは今回初めて。皆日焼けしながらの作業となった。
冒険家の石川仁氏指導のもと、幅1.2メートル、全長6メートルの葦船を1日かけて完成させた。船名は「みんなモアイ(みんなも愛)」と命名。参加者の中には、葦船の魅力にひかれ、前回に続いて参加した鴨川市の親子の姿もあった。
イースター島のモアイ像が、自ら歩いたという言い伝えを、現地で模型を使って実験実証した長井鉄也氏も参加。段ボールとコルクボードでつくったモアイ像を持参し、ロープを使って歩かせて見せた。
長井氏は、潮風王国で昨年開催したアートフリーマーケットの会場で、模型を動かすパフォーマンスを披露。同委員会も、同じ会場で葦船づくりのワークショップを開いた。イースター島にモアイの文化があり、石川氏も同島に滞在し、葦船の製作をしたこともある関係で、主催者が長井氏に参加を依頼した。
砂の彫刻は、クジラ、ソフトクリーム、ウミガメの卵など、さまざまな形を作り、見て楽しんだ。
葦船は、夏の間は同海水浴場に置いて海水浴客に見てもらい、その後は、「葦船花壇」にして、南房総市内の公共の場に、設置を希望する団体に引き渡される。