10月29日、千倉町千田の東安房漁業組合、漁村センターで、
秋の海の講演とワークショップが開催されました。
漁師網の技法で、昨年からハンモックを制作しているあわコットンクラブですが、
東日本大震災で被災した気仙沼の漁師さんが作った、
「漁師のハンモック」も、一緒に展示しました。
つい先日、気仙沼の仮設住宅から届きました。
漁師の方々も、こんなふうに仕事に復帰するのに努力しています。
私たちも応援します。
このハンモックの網目は、この日私たちが学ぶ浮きガラスを包んでいる網目と同じでした。
講演「海を渡ったアワビ漁」
講演には、この歴史に関わる人々の関係者や、
小谷仲治郎氏の菩提寺、長性寺のご住職も参加されました。
お話し下さった元漁師だった鈴木政和氏ならではの詳細な調査に、
地元ばかりでなく、遠くから参加された方も、
興味深くじっと聞き入っていらっしゃいました。
このような歴史が展開された背景には、
美しい自然があり、改めて、
豊かな森と海を守る重要性に気づかされた講演となりました。
ワークショップ「浮きガラスを包む」
ワークショップの講師を務めて下さったのは、
マグロの縄網漁(なあ船)をしていらっしゃった元漁師、石井勝氏です。
この技法を今でもできる方は、もうわずかになってしまいました。
あわコットンクラブとしては、何としても房州の方達に学んで頂きたい技法のひとつです。
石井さんの丁寧な説明で、2時間のワークショップ時間で、
みなさん、何とか小さなガラスの浮き球を包むことができました。
遠くからいらして下さった方、ありがとうございます。
房州の海風を、少し感じていただけましたか。