11月の土曜学校は、富浦・南無谷地区を走る鉄道の新旧のトンネルを訪ね、秋の山道を楽しみました。
青く澄み切った空の下、南無谷地区の細い路地を山の方角へ足を進めます。途中に祀られているイボ取り地蔵に手を合わせます。朝日地蔵と言う名前もあるようです。少し進むと階段の上に山の神様の社が祀られています。昔の人たちが神様を信じる気持ちが深いことがわかります。
少しずつ山の風景になり、ツバキのピンク色の花や柿のオレンジ色が秋を感じさせてくれます。残念ながら熟しても甘くならない渋柿だと土地のおばあさんから知らされます。
鉄橋下をくぐり、さらに細い道を奥に進むと昔の鉄道トンネルが見えてきました。大正時代に造られた最初のトンネルです。関東大震災で真ん中の部分が崩れてしまったそうです。すぐに復旧工事がされましたが、別ルートに新しいトンネルが造られました。古いトンネルの入口部分はきれいに残っています。
筋道を戻り、今使われている新しいトンネルに続く筋道に向かいました。新しいトンネルはトンネルの真上から鉄道のレールを眺めることができます。
しばらく休憩していると上り電車がやってきました。子ども達はトンネルに近づく電車に元気よく手を振ります。すると、車掌さんが気が付き手を振ってくれました。
枇杷の花の香りも嗅ぎながら、秋の山道を帰りました。