地域に残る自然や歴史、文化、景観などを掘り起こし、地域の人たちとともに一緒に歩き、ふるさとを再発見し、ふるさとを思う気持ちを高めてもらう活動「ウォッチング南房総」が、8月のウォッチングで300回目を迎えました。
ウォッチングは、平成4年8月、未来を担う地域の子ども達にふるさとの風景を残していきたいとスタートさせた活動で、次第に大人の参加者も多くなり、平成13年9月からは子ども版ウォッチングとして土曜学校をスタートさせました。子どもから大人まで一人でも多くの人たちにふるさと南房総の魅力を感じてもらい、心の中にその風景を焼き付けてもらおうと取り組んできました。
参加人数には一喜一憂せずに、参加してくださる皆さんとともに地域を探訪してきたウォッチング。それでも昨年12月の第292回で1万人目の参加者を迎え、この第300回で10200人となりました。長く続けてこれたのは参加者の皆さん、見学場所を提供していただいている地域の方々、そして協力してくださる関係者の皆さんのおかげです。
第300回は、毎年恒例となった真夏のクルージング。この日は今夏を象徴するかのような曇天。それでも普段はなかなか体験できない、海の上からの富浦湾の風景を眺めに集まってくださいました。沖合に浮かぶイノシシの姿をした「猪瀬」。海には瀬や根といった岩礁があり、魚たちもここに集まります。大房との間には宮出しという伊勢エビ漁のポイントがあることがガイドされます。明神崎から眺める鮫島と増間島の風景は、海の上からだからこそ眺めることのできるビューポイントです。
富浦エコミューゼ研究会では、今後も「ふるさとの宝」を地域の人たちと一緒に歩き、伝え、「ふるさとの思う心」をつくっていける活動を続けていきます。
次回のウォッチングは、9月9日(土)。
8時50分までに、とみうら元気倶楽部にお集まりください。
エコミューゼ研究会の活動拠点でもある大房岬の自然と歴史を探訪します。