8月の土曜学校は、館山市立博物館に訪れ、昔の暮らしを学びました。
夏休みもあとわずかとなりましたが、博物館入口までの散策道は太陽の光とセミの声が一層暑さを感じさせます。
この日は、学芸員さんにガイドしていただきました。復元された古民家は「ごろべえじいさんの家」です。早速質問です。「この家の壁は何でできているでしょう?」子ども達は考えます。ある子が「竹?」と答えると、土と竹でできていることを教わりました。
おもやの建物の中に入り、囲炉裏を囲んで座ります。今はライトの灯りがありますが、昔はライトは無かったので、夜に灯りをつけなくてはなりません。そこで、おもやの中にある灯りの道具を探します。手燭や提灯、行灯などの道具で部屋を明るくしていたことを聞きます。寒い冬にあたためる道具は、あんかや火鉢、炭こたつなどと、見たことのない道具ばかりです。
「ごろべえじいさんの家」は台所が、おもやとは別に建っています。これは安房地方には多い「分棟式」という造りだそうです。台所のことを「たきば」と呼んでいました。昔は火事になることを一番気にかけていましたから、火を良く使うたきばを別にすることで、おもやを守りました。寒い地域では一緒に造りますが、温かな気候である安房地域だからこそできる造り方だそうです。
この日は、お城の別館にも登り、城下の町並みを見てから帰りました。