6月のウォッチングは、古刹・那古寺を拝観し初夏の那古山を散策しました。
補陀洛山那古寺は、養老元年(717年)行基により開山され、坂東三十三観音霊場の結願寺として名高いお寺です。
本坊前の大蘇鉄から出発です。歴代住職墓所、里見桜を見ながら緩やかな坂を上ると、阿吽の金剛力士像の仁王門です。門をくぐると阿弥陀堂、県指定の木造阿弥陀如来座像が安置されているそうです。多宝塔は現在修理中でシートで覆われています。
本堂の観音堂に向ったところ、住職の特別の計らいで、普段は入ることが出来ない内陣に、特別に入ることができました。国指定の重要文化財である銅製千手観音菩薩立像の、美しく気品のある顔立ちを間近にみることが出来ました。厨子に彫られた龍の話や大日如来様のお話も聞き、お堂から出る時には、おびんずる様をなでて出ました。
また、境内には芭蕉の句碑や多くの見どころがあり、ガイドが丁寧に説明をしてくれました。境内から那古山に登ります。途中紫式部の供養塔のある古屋敷をとおり和泉式部の供養塔のある潮音台へと登り詰めます。スダジイやタブノキなどの自然林を散策しながら下山、途中ヤマユリも咲いていました。