トップページ > ニュース > 富浦エコミューゼ研究会 > №253ウォッチング里見城郭群・岡本城址とその城下

富浦エコミューゼ研究会 ニュース

2013年9月17日
№253ウォッチング里見城郭群・岡本城址とその城下
拡大写真
十一面観音の隣には里見家の重臣・岡本但馬守元悦の位牌が並べられていました

9月のウォッチングは、里見城郭群シリーズとしての第1段、岡本城址とその城下周辺を散策しました。
元気倶楽部を出発し、まずは里見義頼の菩提を弔うために建立された光厳寺へ。義頼の墓は室町時代末期の特徴をよく現している宝筐印塔(ほうきょういんとう)です。
次に向かったのは、青岳尼の供養塔が建立されている興禅寺。ここの山門には江戸時代の巨漢力士・武蔵潟伊之助が、あまりの大きさに腰を曲げてくぐったという話も残っているそうです。
残暑の田んぼ道を抜け、汐入川の奥へ進むと海禅寺があります。北条氏との和睦により義頼の正室に迎えられた鶴姫が持ってこられた観音様が祀られるお寺です。この日は、お寺の役員さんのお取り計らいにより、この観音様を開帳していただきました。
鶴姫様が持参された十一面観音像が存在するという事実は、古文書などがなく裏付けはされていませんが、地元の人々はこの十一面観音を「鶴姫様の観音様」として伝え、永きにわたり大切にお守りしてきました。そして昨年、その観音様を修復しました。
参加者の皆さんは、金色に塗りかえられた観音様の姿を前に、代わる代わる手を合わせていました。里見氏に嫁いでわずか2年後に亡くなった鶴姫様の思いを感じることができたでしょうか。
この後、岡本城址に登り、北側の見晴らし台から三浦半島を眺めて帰路につきました。

★次回のウォッチングは、10月12日(土)。
富浦・南無谷地区の獅子口の道から岩井へと歩きます。
朝8時50分までにとみうら元気倶楽部に集合して下さい。

【投稿者 富浦エコミューゼ研究会
▲ページの先頭に戻る