7月のウォッチングは館山の戦争遺跡・赤山地下壕と掩体壕を探索しました。
赤山地下壕は、太平洋戦争が終局を迎えようとするなか造られた防空壕です。
ヘルメットを借りて見学用の入口に立つと、壕内の空気が押し出され、天然冷気のシャワーが吹きだしていました。参加者もしばしその心地よさに浸ります。
地下壕に入り、ガイドからその工法やそれぞれの部屋についての説明を聞きます。壁をみると手で掘った跡がよくわかります。
赤山地下壕については、その資料のほとんどが廃棄されたことから、多くのことがわかっていません。一般公開により、作業していた人や医療施設で手当てを受けた人など、証人となる人たちが現れて調査ができたそうです。
地下壕を一度出て脇の道路を歩くと「掩体壕(えんたいごう)跡」が残されています。爆撃から飛行機を守るため分厚いコンクリートでできています。この周辺には40以上の掩体壕があったと言われていますが、今では沼地区と香地区の2ヶ所のみだそうです。
戦争を伝える人たちが少なくなるなかで、戦争という悲惨な出来事があったことを、この歴史遺産が教えてくれました。