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富浦エコミューゼ研究会 ニュース

2018年9月24日
№313ウォッチング岡本城跡周辺・海禅寺と鶴姫観音
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鶴姫の観音様と里見氏家臣の位牌が残る海禅寺
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大宮八幡宮からの眺め。豊岡の港から法華崎
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豊岡の旧道トンネルを抜ける

9月のウォッチングは岡本城跡周辺の寺社などを巡り、里見氏ゆかりのお話などを聞きながら、富浦の豊岡、原岡地区を散策しました
豊岡地区のスタートは汐入川の入口。江戸末期から大正時代に栄えた醤油工場「多寿花(だしのはな)」の跡地。富浦にも醤油工場があったのです。
すぐそばに観音山があり、里見義頼が北条氏から迎えた正室・鶴姫が持参した観音様が最初に祀られた場所です。やがて鶴姫が亡くなり、里見氏の時代が終わると、観音様が「相模に帰りたい」と海を荒らし始めてしまい、村人たちは恐れをなして海の見えない海禅寺に観音様を移し、心を鎮めさせました。
海禅寺は臨済宗のお寺で、現在の檀家さんは48軒だそうです。今回もお寺の役員さんのお取り計らいで本堂を開けていただき、修復された十一面観音像を拝見させていただくことができました。このお寺には里見家の家臣・岡本元悦の位牌が残されています。元悦は義弘、義頼に仕えました。
海禅寺の手前には満蔵寺には、里見氏ゆかりのお墓がたくさんあり、それらを集めて合祀した供養塔が建立されています。
細く曲がった小路を戻り、里見氏から五石の社領を与えられた大宮八幡宮に立ち寄りました。この神社の屋台は、「鯛を担ぐ恵比寿様、枇杷に囲まれる大黒様」といった、とても珍しい彫り物がされている屋台です。また、社の奥に進むと富浦湾に臨む絶景ポイントが待っていました。
その後、愛宕神社や長泉寺を巡り、里見氏のゆかりの散策を終えました。


次回のウォッチングは、10月13日(土)。
8時50分までに、とみうら元気倶楽部にお集まりください。
富浦・大津の里山をウォーキングします。

【投稿者 富浦エコミューゼ研究会
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