これまでの活動に中で、新型コロナ禍や渇水対策に追われ、テスト再開が大幅に遅れていました。多少の言い訳になります。これは、煉瓦炉に火を入れると安全上の問題で少なくとも2日間は誰かが張り付く必要があるからです。
そこで、今回は短時間でテストできるチャンバーで竹炭を作ってみました。燃焼熱を上げるために空気を入れる構造です。原理は同じですが、炭が出来る過程を目視確認できる特長があります。
協議会のメンバーに孟宗竹を切出して貰い、乾燥作業も多少進みました。燃焼温度は500℃~600℃でしたので、炭自体の硬度や細孔の面では劣る可能性はありますが、いろいろな条件を変えてのテストが出来ます。
今回のテストでは、竹成分の揮発分が空中で炎になる現象も確認できました。この揮発分は15%前後存在することは知られていましたが、実際に目視できたのは初めてです。送風量や温度測定方法には改善の余地があります。数回のテストで温度との相関を取りたいと思います。