23年3月2日
2.23 市民環境学習会のの実施報告
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 2月23日(木)13時30分から千倉保健センター機能訓練室および瀬戸浜海岸を会場に南房総市環境保全課とNPO法人南房総エコネットの共催による市民環境学習会が開催された。
 今回は「親子で学ぶ環境問題」をテーマに、プロデザインスタジオ代表の山口俊也氏を講師としてお招きして海岸でのごみ拾い―プラごみを中心に―とプラごみを用いたアート作りを3組の親子を含む、18人が参加して行った。
 最初に、講師からプラスチックごみを中心とした海の汚染の問題のレクチャーを受け、その後、瀬戸浜海岸に行ってごみ拾いを行った。普段のごみ拾いではビン・缶・粗大ごみなど大きな物にしか目がいっていなかったので気づかなかったが、マイクロプラスチックに注目すると結構落ちていることが分かった。これらは分解することなく、海の生物に食されて死に至らしめたり、食物連鎖でより大きな海洋生物に影響を与えているという。
 30分ほどして室内に戻り、拾ってきたプラごみを用いてアクセサリーづくり(レジンアート)を行った。子どもたちは楽しそうに思い思いの作品を完成させた。
 その後、NPO法人南房総エコネットが12年間続けている市内主要8河川の水質調査の2022年の結果を前川が報告した。得られたデータに基づき、分析した結果のまとめは以下の通りである。
(1)PH、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素は問題ない。
(2)COD、アンモニウム態窒素、リン酸態リンは、多くの川がやや汚れていたか、または汚れていた。
(3) 川尻川上・下流、丸山川上流は一番きれい。
(4) 丸山川下流、三原川下流、岡本川上・下流はワースト。
(5) 上・下流の差は、長尾川、丸山川、平久里川で一部見られる。
(6) 季節の差は、COD、リン酸態リンで一部見られる。
 終わって寄せられたアンケート結果は以下の通りである。
・クラフトは子供が楽しめるのでよかった。
・小さいプラごみが意外と多い事に気づけた。
・レジンアートは子供たちにとって面白かった。
・ビーチクリーンからレジンアートのプログラムはよかった。
・子供向けのプログラムは環境問題の良い入口になると思う。
・水質調査結果の説明資料は子供向けに作った方がいいかも。


【NPO法人南房総エコネット】

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